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ようこそ当ブログ「猫と暮らす家」にご訪問いただき、誠にありがとうございます。このブログは、アラカン夫婦と足長マンチカンねこのはなちゃんとの暮らしについて書いています!
ジョギング中のオットが散歩中の犬にふくらはぎを噛まれました
びっくりしました〜。
オットは唯一の趣味として、毎日の数キロのジョギングを欠かしません。
いつもの道のりは、広い公園を周回する歩行者用通路と園内。同じようにジョギングをしている人や、犬の散歩をする人も多くすれ違う安全な歩道です。
猛暑が続く日々ですが、仕事から帰って夕飯を済ませ、完全に日が落ちてから出かけることが多いです。この日もいつも通り、軽やかな足取りで出かけていきました。
犬の散歩もこの暑い日々なら、夕暮れから夜にかけてする方も多いでしょう。
向こうから中年の女性が、中型犬の黒い柴犬を連れてやってきました。オットは適度な距離感ですれ違ったようですが、急に右足のふくらはぎに痛みを覚えたそうです。
半ズボンだったので、素足に噛みつかれ、流血していました。帰宅後傷口を見ると、前歯と犬歯の食い込んだ穴が、はっきりと見えました。
犬が人を噛んだ!事故が起きたらすぐにとるべき行動
怪我の有無・緊急性などを把握する
負傷したオットは、すぐに飼い主に尋ねました。
これまで一度もひとに噛みついたことはないです。14歳の柴犬。
毎年狂犬病予防のワクチン接種はしています。
ワクチンの接種義務はきちんとされているようでしたので、ひとまずほっとしましたが、素足を噛まれていることから、破傷風などの感染症も心配です。すぐに傷口を洗い流す必要があります。
咬み傷が深く骨が見えていたり、流血がひどいようなら、すぐに救急車を呼びましょう。
飼い主と連絡先を交換する
ジョギング中オットは、アップルウォッチを着用していたので、飼い主さんにすぐその場で自らの携帯番号に電話をかけてもらい、着信を確認し、名前をお聞きました。それまでは存じ上げなかったけど、住所を聞いたら同じ町内会のご近所さんでした。
そりゃそうですよね、きっと毎日、犬のお散歩をこの辺でなさっている人なのですから。
もしも飼い主の対応に誠意が感じられない、あるいは連絡先を教えるのを拒む、その場から逃げるような態度が見られるなどした場合は躊躇せず、すぐに警察へも通報しましょう。
傷があるなら即病院へ!咬傷の手当て何科に行けばいい?
オットは傷があったので(流血もしているし)、予定していたジョギングは切り上げて、自宅に帰りました。石鹸を使って、流水で傷口を洗い流しました。血は止まりそうでしたので、救急車は呼ばず、夜間診療してくれる病院を探すことにしました。
自治体のホームページなどで調べるか、「#7119」にかけて「緊急電話相談」または「医療機関案内」を選ぶと、丁寧に教えてくれます。
こんな時、医療機関の「何科」にかかればいいんだろう??
救急安心センター事業(#7119)に電話するとそんな不安にも応えてもらえます。外傷なので、とりあえず「外科」「形成外科」「皮膚科」などにかかると良いようです。
*追記「#7119」はなかなか繋がらず、「外線電話番号:03−3212−2323」にかけたら繋がりました。電話番号は「東京消防庁救急相談センター」のものです。他府県につきましては、恐れ入りますが、各自治体のホームページや公報誌などをご確認ください。
夜間診療は現金を多めに持って行く
幾つか、夜間診療をしてくれる医療機関を紹介していただいたのですが、電話をしてみると、夜間診療時間であり、当直に「外科」の先生が不在という理由で、結構断られてしまいました。
6件目くらいにかけた病院で診てくれると言っていただきました。車で15分ほどのところでした。
ワタシは運転できるので自家用車で行きましたが、家族や運転を頼める人がいない時は、無理せずタクシーを呼びましょう。治療で服用するかもしれない薬の作用などから、治療後の帰宅などを考えたら、怪我人本人が運転するのは危険です。
健康保険証は必ず持って行ったほうがいいですが、夜間診療の場合、会計係不在などの理由により正確な計算ができず、通常の自己負担割合より高額の支払いを要求される場合があります。預かり金として一旦多めの金額を支払って、後日精算をしてもらいます。
バーコード決済やカードの支払いもできないかもしれませんので、現金は多めに持っていくと良いでしょう。
その際「預かり証」を発行してくれるはずなので、後日、診療時間内に会計窓口に行けば、保険適用分は返金してくれます。
診療にかかったときの自己負担費用、タクシーなどを使った場合の交通費などの領収書は、必ず取っておきましょう。
さて無事に帰宅できましたが、もう22時を過ぎていました。
飼い主としても、愛犬が他人に怪我をさせてしまったのだから、きっと心配しているでしょうからと、伺った携帯番号に第一報ショートメールを入れました。
怪我はそれほど大きくありませんが、念の為、夜間診療を受けました。消毒してもらい、抗生剤を処方されましたので、5日間服用して様子を見ます。
他人に怪我をさせてしまった!事故後に飼い主がすべきこと
飼い犬が人に噛みついてしまった時は、傷の大小に関わらず事故発生時から必ず24時間以内に、保健所へ届出をしなければなりません。
また、48時間以内に獣医に犬を診せ、狂犬病リスクの有無などを観察する必要があります。
感染してしまったかどうか、負傷者本人を調べて知ることはできません。
自治体に飼い犬登録があり、毎年狂犬病ワクチン接種をしている犬であっても、最低でも2回の検診を行なってください。(この際のワクチン接種は厳禁です。事故時の状況観察ができなくなるためです。)
直近のワクチン接種で発行された接種証明書のコピーをメールで送ってもらいました。きちんとしている人だったので安心しました。
はなちゃんも年に一度、お注射頑張ってるニャン!
負担した金額の提示・示談交渉・見舞金
オットの場合、幸い傷は数日で癒え、腫れたりすることもありませんでした。破傷風等の心配はなさそうですので、診療は一度きりで終了しました。
ただ、もっと傷が深かった場合、完治に時間を要した時などは、特に要注意です。
加入している健康保険組合によって、保険適用額を加害者側に請求することがあります。(他人から受けた被害を受難者の加入している健康保険が負担することを認めないケースがあります。)なので、当事者だけで、安易に示談交渉はしないほうが良さそうです。
うちの場合、自己負担金約3000円。交通費はガソリン代と時間貸し駐車場代がかかっていますが、医療機関から発行された領収書だけを提示しました。(もし仮に健康保険適用分を後から請求してきたとしても、一万円前後だし、多額にはならなそうだと推測できたので、その時に飼い主に請求するかどうかは考えればいいや〜という結論に至りました。)
後日、飼い主が自宅を訪れ、費用分(3000円)とお見舞いの紙袋を持参しました。手提げの中には、菓子折りと見舞金一万円が入っていました。
こちらから慰謝料のような話はいっさいしていませんが、純粋にお見舞いのお気持ちとして、ありがたく頂戴することにしました。
オットはそれなりに痛い思いをしたのでかわいそうではありますが、1万円を高いとみるか?安いとみるか?は、ひとそれぞれかと思います。飼い主の誠意ある行動がもっとも重要です。
それにしてもこの飼い主、相手がはなとものオットでよかったよ。人によってはもっと怒ったり、多額の慰謝料を請求したりする人もいるからね。
柴犬の噛み付き事故は割とよく聞く話だよ。幼犬はとっても可愛いけど、元々狩猟犬の血を引く犬種だし、大きくなったら力は強く、必要な運動量も多い。散歩を小さな子供に任せるなんて以ての外だし、大人が連れていても他人とすれ違う時は、しっかりリードを自分の方へ引きつけないとね。年齢がいって老犬になれば、人の言いつけが聞けなくなるとか、コントロールが難しくなってくるかもしれないし。いずれにしても飼い方には十分気をつけないとね。
トイプードルを飼っている愛犬家の友人が教えてくれました。
実際に発生した費用のみならず、「犬に噛まれた」という経験は、将来的に長く尾を引く精神的な苦痛、トラウマになることも考えられます。仕事の支障をきたすほどの大怪我であれば、当然、ある程度の生活保障や慰謝料を請求されることもあるでしょう。運が悪ければ、死亡事故になることだって否定できません。
金額にして、数百万円〜数千万円、億円になることだって考えておかなければなりません。民事のみならず刑事告訴されることだってあります。
犬のしつけ、犬がしたことの全ての責任は、飼い主にあります。
犬の飼い主としての心構えや備え
実際に、ワタシも3歳くらいの頃、放し飼いされていた大きな犬に噛まれた経験があり、それ以来、犬は大の苦手でした。大人になって、少しは克服できましたが、幼少期の恐怖は、長らくワタシの人生の中で大きな影響を与えました。
犬が他人に噛みついた時の賠償責任を負うのは飼い主です。
ペット保険でも、そうした事故を補償している商品もありますが、「個人賠償責任保険」でその補償を受けられる場合があります。
賠償責任保険とは、日常生活の中で、誤って他人を怪我させてしまったり、他人のものを壊してしまったりした時に保険金が出る保険のことです。火災保険のオプションに付いていたり、会社員なら団体保険に補償が含まれていることもありますので、ご自分がすでに加入している保険の補償内容をしっかり読んで、理解しておくことが肝要です。見直してみて、個人賠償に当たる保険に加入していないようなら、すぐに加入の検討をすることをお勧めします。
意外な真実!犬に噛まれたら献血はできないのか?
オットはジョギングが趣味と言いましたが、定期的に献血することも趣味の一つです。趣味というより、ボランティアですね?(笑)
男性の場合、年に3回まで献血することができるため、前回の献血からちょうど3ヶ月ほど経ち、次の予約はいつにしようかしら?なんて考えていた時期のことでした。
怪我をしていたり、口内炎があったり、薬を服用していたりすると、献血を断られることがあります。オットは真っ先に、犬に噛まれたら献血は、できなくなるのかしら?と心配しました。
結論から申し上げると、犬に噛まれた後も献血は「できます」
ただし事故の傷が癒えてから、3ヶ月間はご遠慮いただいています、と書いてありました。(噛まれた後に狂犬病のワクチンを接種した人は、1年間できません。)
ほっとしたと同時に、もっと驚いたことがありました。
ねぇねぇ!犬に噛まれたら3ヶ月間献血できないんだけど、「人」に噛まれたらそれより長い6ヶ月間献血できないんだって!!
確かに、犬に噛まれるより「人に噛まれる」状況の方がより異常事態と言えるわね〜!?犬より人の方が恐ろしいのね!!
人の口の中だって細菌だらけだし、肝炎や人の感染症は数々ありますから、当然といえば当然だと言えるかもしれません。
とにかくみなさん!噛まれないよう、噛まないよう、気をつけましょ。
まとめ
ジョギング中に犬に噛まれるなんて、オットにしてみたら飛んだ災難でしたが、これまで知ろうともしなかったことを色々知れて勉強になりました。
特に狂犬病は、犬だけでなく、哺乳類全ての動物に感染リスクがあり、発症したら100%死に至る大変危険な病気です。
日本での発症は、人は昭和31年以降なく、昭和32年に猫が発症したのが最後だといいますが、世界ではいまもなお、年間5万5千人が狂犬病で亡くなっていて、そのうちの3万人以上がアジア圏内だといいます。輸入感染は、近年の日本でも発生していて、海外で犬に噛まれ、その後適切なワクチン接種などをせず発症した例が、平成18年に2例、令和2年にも1例発生しています。(厚生労働省HPより)
先ほど述べたように、全ての哺乳類に感染リスクがありますので、野生化しているコウモリや、たぬき、あらいぐま、猿や猫、、、あらゆる動物に噛まれることがないよう、万が一噛まれたら侮らず、適切な処置が必要であることを忘れないようにしましょう。