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ようこそ当ブログ「猫と暮らす家」にご訪問いただき誠にありがとうございます。このブログは、アラカン夫婦と長足マンチカンねこのはなちゃんとの暮らしについて書いています!
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- 猫アレルギーとは
- 猫が大好きなのに猫アレルギー
- 猫の唾液に含まれるタンパク質が原因
- 猫アレルギーを軽減する方法
- 朗報!?猫アレルギー症状が抑制できるかもしれません
- 世界初!アレルゲンを中和するフード発売
- まとめ
猫を飼い始めて2年が経ちますが、平日は別居で週末だけ猫に会いに帰ってくるムスメに猫アレルギーが出てしまいました。この記事では、我が家における対策などについて書いています。どなたかの参考になれば幸いです。
猫アレルギーとは
ここでいう猫アレルギーとは、猫自身が発症するアレルギー症状のことではありません。
猫が大好きなのに、触ったりそばに近づくと、くしゃみが出たり体が痒くなったりするなど、猫に触れ合うことでヒトの健康状態に何らかの異常が出る症状を指します。
猫の唾液やおしっこに含まれるアレルゲン(アレルギーを誘発する物質)が猫の毛繕いなどによって、フケ(新陳代謝で剥がれ落ちた古い皮膚)や毛に含まれ、これらが空気中に放出されることで漂う粒子を吸い込んだりするとアレルギー症状が出てしまう症状のことをいいます。
なんと、5人に1人いるのではないかと推定されています。
猫アレルギー症状には、少し目が痒いとか、くしゃみが出るなど不快感程度のものから、喘息や動悸を引き起こしたり、アナフィラキシーなど命の危機を招くような重篤なケースもあります。
猫が大好きなのに猫アレルギー
猫が大好きなのに猫アレルギーで猫が飼えないという人は少なくないと思います。
ウチの場合、オットもワタシも猫アレルギーではありませんが、週末だけ帰ってくる、ムスメ(20代独身)は、アトピー性皮膚炎を始め、様々なアレルギーを持っています。猫を飼う前、やはりこのムスメのアレルギー体質のことが最も気がかりでした。しかし、猫を飼うことを最も強く望み、躊躇している我々の背を強く押したのも、当のムスメ自身でした。
それでもやっぱり、目の痒み・くしゃみなどのアレルギー症状が出てしまいました・・。
猫の唾液に含まれるタンパク質が原因
猫アレルギーを引き起こしてしまうアレルゲンのうち、猫アレルギーの人の約90%ほどがアレルギー反応を示すとされるのが「Fel d 1」(フェルディーワン)と呼ばれるタンパク質であることが、近年の研究で明らかになりました。
「Fel d 1」は、猫種や年齢、被毛の長短などに関わらず、すべての猫の唾液や尿に含まれており、特に唾液中の「Fel d 1」は、猫の毛づくろいによって被毛やフケに付着し大気中に放出されます。
猫アレルギーを軽減する方法
猫吸い厳禁!コロナ明けてもマスク着用
ムスメは実家で過ごす間はできるだけマスクを着用しています。愛しい猫に顔を埋めて猫吸いしたい気持ちをグッと抑えて、愛でるときは必要以上に長く触らず、ショートでクールに、猫と接しています。触った後はすぐ手洗いをし、猫トイレの掃除もムスメにさせることはしません。ムスメの部屋は、猫出入り禁止です。
はなちゃんは、抱っこされるのも触られるのもあまり好きじゃないもんねー!
ベタベタ触られるのは好きじゃニャイ!
空気清浄機を設置する
我が家には空気清浄機が3台あります。猫トイレのある部屋に1台、餌台をおいているリビングに1台、ムスメの部屋に1台です。
ペット用シャンプーでフケを洗い流す
猫は、水に濡れることを嫌がることが多いです。ウチの猫もそうです。
ストレスになりすぎないことが大切ですが、換毛期など抜け毛の多い時期はこまめにブラッシングをしたり、ペット用シャンプーなどでフケを洗い流すことは効果的です。
風呂上がりの猫。自慢のもふもふはペシャンコになりました(笑)
朗報!?猫アレルギー症状が抑制できるかもしれません
猫アレルギーのアレルゲンタンパク質「Fel d 1」を猫の体内で中和させるワクチン注射が開発されました。(2019年)「Fel d 1」に対する抗体を猫の体内で作り、放出される物質を軽減し、ヒトへの影響を減らす目的のワクチンです。
臨床実験も行われ、明らかな副反応などは認められていないようですが、実用化はまだされていません。* 猫アレルギーワクチンに関する論文(英文)はこちら(「National Library Medicine」のページにジャンプします。)
「Fel d 1」が猫に何らかの悪さをするわけじゃなく、猫自身の病気を防ぐ目的の薬剤ではありませんから、それらを健康な猫に投与するのはいかがなものかという意見があります。医療用薬剤として承認されるには、さらなる議論を重ねる必要があるようです。
世界初!アレルゲンを中和するフード発売
ネスレ日本が発売するピュリナプロプラン・リブクリアとは
ワクチンを用いることなく、猫アレルゲン「Fel d 1」を中和するというキャットフードをネスレ日本株式会社が開発、近年発売されました。「ピュリナプロプラン・リブクリア 」です。これを主食として、食べ続けると約3週間後には、大気中に放出される「Fel d 1」の量が、約47%程度減少するそうです。
猫の体内組織の組み替えをするようなものではなく、リブクリアの主要成分の卵に含まれる特殊なタンパク質が猫の唾液中のアレルゲンと結びついて、猫の口腔内でこれを安全に中和し、他のタンパク質と同様に消化されます。(ピュリナプロプラン・リブクリアのホームページより引用)
チキン味のピュリナキャットフードがお好き
ウチの猫はなちゃんは、さかな味を食べてくれません。
日本産キャットフードに多用されているおさかな味のフードを全く受け付けない肉食系女子ニャンコのはなちゃんは、「チキン」が大好きです。
これまでも、ドライフードはチキンを原料にしているロイヤルカナンか、ヒルズのサイエンスダイエット、ウェットフードはピュリナの「チキン」を使っていました。これらは、お味にうるさい我が家のお猫様のお口に合うようです。
チキンが大好きニャ!
満を持して発売された、ピュリナプロプラン・リブクリアキャットフードの主原料は「チキン」でした!味の好みは、ウチの猫に合っていて、ほっとしました。
リアルに実感!アレルギー症状の軽減が見られました!
公式サイトによれば、三週間ほど食べ続けることで、アレルゲンである「Fel d 1」が被毛やふけに付着する量が約47%程度減ることが期待できると書いてあります。
100%なくなるわけではありませんし、猫が体内で「Fel d 1」を全く生成しなくなるわけでもありません。なのでアレルギーが全消滅することはありませんが、少しでも症状が軽くなれば、効果があったと言えると思います。
従来のドライフードから、ピュリナプロプラン・リブクリアに完全に移行してから、約2ヶ月が経ち、ムスメにアレルギー症状について聞いてみました。
そういえば、くしゃみ出なくなったかも〜!目はかゆいけど、他のアレルギーもあるから、全てが猫のせいではないと思う。明らかに症状は軽くなってる気がする〜!
ピュリナプロプラン・リブクリアに切り替えた後の猫の様子
従来品からピュリナプロプラン・リブクリアへの切り替えは、少しずつゆっくり行いました。完全に移行ができた現在は、主食として、ピュリナプロプラン・リブクリアを一日の食事摂取量の約70%程度与え、残りのカロリー分はピュリナワンウェットフードを水分補給も兼ねて与えています。
昨年の様子を振り返ってみると、冬より春先は食欲が少し落ちる傾向にありましたので、摂取量に注視していましたが、今のところほぼ完食できています。
とりあえず「リブクリア成猫用」から始めてみましたが、体重増加が少し心配なので、カロリー低めの「室内飼い猫毛玉ケア」も試してみようと思っています。
同シリーズでは、「尿路の健康ケア」「7歳以上の成猫用(サーモン&ツナ)」などの商品展開がされています。7歳以上の商品がチキン味ではないことが少々不安です。我が家の猫、はなちゃんは2歳になったばかりです。あと5年の間に、「7歳以上の成猫チキン味」が開発販売されることを願っています!
ピュリナプロプラン・リブクリアはどこで買えるの?
我が家の場合、アレルギー症状の軽減効果が見られたので、今後もこのフードを続けてみたいと思っています。
しかしひとつ、最大の不便を感じていることがあります。それは、購入できる店舗が限定されていることです。開発販売しているネスレ日本のサイトでも購入できません。
ネスレ日本では、コーヒーのカートリッジを定期的に購入しているので、ネスレ日本のサイトで購入できたら便利なんだけどなぁ。
近所のペットショップ「ペットのコ◯マ」には売っていません。実店舗ならイオン系ペットショップ「ペテモ」、もしくは下記のネットショップで販売しています。
ご都合の良いショップを見つけていただければと思います。
最近Amazonでも購入できるようになったようです!お試し用の小さいサイズも購入可能です。うちの猫は魚系フードがあまり好きではないのですが、お試しサーモン買ってみようかと思っています!
まとめ
猫アレルギーといっても、軽症からヒトの命に関わる重篤なケースもないわけではありません。それによって、どうしても飼い続けることができなくなって猫を手放さなくてはならなくなる、あるいは不法な捨て猫をしてしまう、などの不幸が少しでも減ればいいなと思っています。
この記事では、猫アレルギー反応の軽減が期待できるフードを試した我が家の様子をご紹介しましたが、これはあくまでも一例であり、全てのヒトにその効果があるというわけではありません。
我が家のムスメもかかりつけ専門医から処方された薬を併用し、猫との触れ合いは最低限に抑えるなど、自己防御は継続しています。
アレルギー症状については、それぞれ専門の医療機関できちんとした診断をお受けになることをお勧めします。