猫と暮らす家

長足マンチカンのはなちゃんと猫飼い初心者のアラカン夫婦の暮らしを綴ります。

定年目前で猫と暮らすための家を買ったという話

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ようこそ当ブログ「猫と暮らす家」にご訪問いただき、誠にありがとうございます。このブログは、アラカン夫婦と足長マンチカンねこのはなちゃんとの暮らしについて書いています!


こんにちは!東京の端っこで、アラカンなオットと、長足マンチカン猫のはなちゃん(メス)と暮らす、はなともと申します。このブログを始めたきっかけは、長年の念願だった猫を今年飼い始めたからなのです。ご挨拶代わりに、猫の話から始めます。
まずは猫を飼うことにした経緯などから、どうぞお付き合いください。


猫と暮らす家を買う



猫を飼うまで

猫の飼育を妨げるものマンション管理規約とは

子どもがまだ幼い頃は、夏休みなどに夜中から都心を少し離れた森林公園に出向いてクワガタムシを獲ったり、近くの公園の池でザリガニを捕まえたり、金魚やハムスターなどの生き物を飼育しました。当時住んでいたマンションは、動物の飼育を禁止する管理規約がありましたので、犬や猫は飼えませんでしたが、金魚や昆虫なら、ご近所に迷惑をかけることなく常識的な飼い方であれば、セーフだろうと思っていました。しかし小動物の飼育禁止の要件について、厳密なことを言えばもしかしたら「ハムスター」は違反行為だったかもしれません・・。
とはいえ、これらの経験は、生き物を大切にすること、慈しむ喜び、病気になれば看護をしたり、死なせてしまった時にはその悲しみや命を弔うことなど、親子でいい経験をたくさんできたなぁと思っています。

オットは、何年にもわたってマンション管理組合の理事を務めていて、マンション管理規約(※)をペット飼育可能に変更できないかしらとあれこれ調べていました。飼育に必要な細則を作ったり、総会で合意を得たり、なにせおよそ90世帯の大規模マンションの、みなの合意を得るのはかなりの労力を要することだとわかって諦めてしまいました。

マンション管理規約

マンション内のルールブックのことです。
マンション住民はこの規約を守って生活する必要があります。規約を変更するには、総会にて所有区分者および議決権の4分3以上の決議が必要です。(90世帯のマンションなら68世帯以上の賛成が必要。)

ふむふむ


オットは無類の猫好き

オットは無類の猫好きです。
子どものころの実家では、犬もいたようですが、保護猫が入れ替わり立ち替わり何匹かいたようです。
ワタシも会ったことがあるのは30数年前のこと・・。最後に飼った三毛猫のチーコです。当時、義父がやっていた食堂の裏手に迷い込んだ小さな三毛猫を保護したそうです。オットの猫好きは母親譲りで、ご近所の子どもたちから義母は「チーコのおばちゃん」と呼ばれるほどに、猫のチーコを溺愛していました。

オット
オット

昭和を物語る黒電話と、実家の三毛猫チーコです!
かわいいでしょう?^^

三毛猫チーコ

一方ワタシはというと、これまた犬猫飼育禁止の団地育ちで、しかも幼少期に、自分より大きな犬に噛まれたというトラウマから、犬が怖くて仕方ありませんでした。
大人になってからも友人宅のトイプードルとお友達になるまでずいぶん時間を要しましたが、今はわんことも仲良くできるようになりました。
それでも、猫については少し違っていて、ご近所の縁の下に住み着いていたり、公園の隅で出会う猫たちに、家にあった煮干しや鰹節なんかを親には内緒でこっそり持ち出して食べさせたりしていました。今考えれば、人間の食べるものを猫ちゃんに与えて悪かったなぁと反省していますが、昭和の頃は保護猫や地域猫なんて言葉はなくて野良猫という言い方が一般的でしたね。
猫好きだと胸張っては言わないけれど、犬より猫派だったとは言えるかもしれません。

ムスメ
ムスメ

社会人になったらワタシ一人暮らしするからね!

ムスメは大学を卒業し就職するとすぐに家を出て、一人暮らしを始めました。アラカン夫婦二人にとって、それまでの住まいは何となく、とても広く感じました。

ある日オットが、スマホの画面をワタシの方へ見せながら、

オット
オット

ねえ!これ見て〜!この猫たちとっても可愛いよね〜?

と言いながら、人気インスタグラマーさんの猫ちゃんたちを愛おしそうに見せてきました。

その時です。ワタシの頭の中に、ふとある思いがよぎりました・・。

オットは勤続35年超、同じ会社で一生懸命働いてきました。家族のため、会社のため、もちろん自分自身のために。そしてそれは決して平坦な道のりではなく、山あり谷ありで転職を考えたこともあっただろうし、家族には見えないところで涙を拭ったことも一度や二度ではなかったかもしれません。

こんなに一生懸命働いてきたのに、なんでこの人は大好きな猫一匹飼うことができないんだろうか、と。。

はなとも
はなとも

このマンションに住み続けていたら一生猫なんて飼えないじゃ〜ん!


猫と暮らす家を買う

オット
オット

そうそう。このマンションは動物飼育禁止なの。

オットは自分自身に言い聞かせるように呟きました。
ローンはまだ残っています。定年時にもらえる退職金だって高が知れている。。。

でも、ちと待てよ?築20年ほど経つマンションですから、あちこちにガタが来ていて居室も水周りも、リフォームしたい箇所がたくさんありました。ネットでおおよその見積もりを数社にしてもらったら、最低でも400万〜600万くらいかかってしまうことがわかっていました。ローンの残金に加えて、このリフォーム代も借金するのかしら?せっかく終わりが見えかかったローンがさらに増えるのには、だいぶ抵抗があったのです。


マンションに住み続ける場合のデメリット

このまま、築20年超マンションに住み続けていく場合、ローン残金とリフォーム代支払いには終わりがあるとしても、毎月発生する駐車場代(1万5千円)とマンション管理費+修繕積立金(毎月3万円ほど)は永遠に払い続けなければなりません
その上、猫は飼えません・・。

住み替えるべきか、住み続けるべきか?

大雑把な性格が幸か不幸か、ワタシが出したザル勘定は次の通りです。

「既存のローン残金」+「発生するであろうリーフォーム代」+「寿命までのあと30年弱住み続けるためのマンション諸経費」の総額はだいたい●●万円くらいかかるなぁと。これからまだ30年住むのならリフォームは一回じゃ済まないでしょう。もっと歳をとってからじゃ、それこそ動くに動けなくなってしまうんじゃないだろうかという心配もありました。
メンテナンスできていない負の財産を子どもに残したくはありません。

もしこのマンションが〇○万円くらいで売れたとして(その頃のチラシなどを参照して予測した金額)、ローン残を一旦返し、駐車場代や管理費のかからない、戸建てに住むことができるなら、諸経費はだいぶ浮くんじゃないかと思ったわけです。もちろん再ローンが組めるならの話で、持ち出せるお金はほとんどありません。
新築であれば固定資産税も軽減税率が適用されます

はなとも
はなとも

固定資産税軽減措置は新築の場合、戸建て3年、マンション5年です


メリットとデメリットをリストアップして比較することが大事!

思った通りの金額でマンションが売れるかどうかはわからないけど、試算した●●万円より小さい▲▲万円くらいだったら購入可能なんじゃないだろうか?と。運が良ければ、トータルお得なんじゃないかと思ったわけです。かなり大雑把な計算です。
▲▲万円の新築一軒家といったら、当時のマンション住まいと同等レベルの条件で見つけるのは難しいと思いました。例えば、都民をやめるとか、駅から遠いとか、狭いとか。それなりの不便はやむを得ないだろうと。

もう囚われたワタシの頭からはそのことが離れません。寝ても覚めても、ネットやら、不動産屋やら、折り込みチラシやらを探す、探す、探す・・。

で、あったのです!ドンピシャ▲▲万円の物件が!!運命的な出会いでした。
思い立ちから、わずか1ヶ月後のことでした。最寄り駅からは倍近く遠くなりましたが、JR線駅から徒歩20分(マンションは私鉄駅から徒歩10分)です。
自転車を飛ばせば8分ほどで、駐輪場もあちこちにありそうです。

新築ということは、全ての設備が新品です。リフォームなら予算を考えるとあきらめなければならなかった部分がたくさんありました。ただ、安い建売住宅の設備は新しいけど全てが標準品。グレードはマンションに比べるとだいぶ見劣りしました。これもお買い得感のカラクリと知りましたけれども。。

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戸建てなら駐車場代も管理費も払う必要がありません。何より、猫が飼えるのです!誰に遠慮することなく、猫が飼える〜!(ま、あとから色々つけなきゃいけない設備、オプションと計算し忘れていた購入時諸経費、引っ越し代などに驚愕することになるのですが。。)

その場所は、実は同じ区内にありました。歩いてほんの数分のところに、ワタシの幼馴染(さっき出てきたトイプの飼い主・笑)が住んでいて「はなとも!あそこで家が一軒、売れ残っているよ?見に来れば?」と教えてくれたのです。

区画には似たようなデザインの可愛いお家が8軒ほど建っていました。売れ残っていた一軒は、当初よりかなり値引きされていて、こちらの希望の金額になってワタシたちが来るのを待っていてくれたのです。

ローンの借り換えはあまり容易ではなかったけれど、応じてくださった銀行には足を向けては寝られません。笑


後記


家まで買い替え、「猫を飼う」という夢がようやく現実のものになった途端、想定外のコロナ禍突入で我が家のアイドル猫のはなちゃんと出会うまでには、それから2年ほどかかります。。

大きな決断をするにあたっては、既成の生活感と、変化の先にある生活感の違いをちゃんと確認する必要があります。変化した先のプラスポイント(改善)とマイナスポイント(不便)をリストアップし比較表を作って、夫婦で何度も話し合いました。

プラスがマイナスを上回るかどうか、あるいは、マイナスが自分たちの我慢の範疇に収まるのかどうか、きちんと見定める必要があります。無謀な変化に飛び込むほど若くはないし、かといって、何もしないで悶々と歳をとったせいにするのも違うような気がしました。今ならできる!今しかない!そんな思いだったように思います。

大雑把なワタシの思いつきから、オットの決断、そして引っ越すまでわずか3ヶ月という速さです。社会人のムスメが目を丸くして驚きました。一番驚いているのは自分たちなんですけどね〜。