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家猫(イエネコ)の起源と文化

猫は「完全室内飼い」にすべきと筆者は考えていますが、これについては、人それぞれ価値観が異なり、外を自由に歩き回れるようにしてあげたいとおっしゃる方がいることも理解しています。

猫の習性、人が暮らす社会事情、さまざまな観点からみて、どちらが正しくてどちらが間違っているというような、単純な結論を出せるものではありません。

環境省では、猫の室内飼いを推奨しています。

www.env.go.jp

家猫の起源と文化

ところで、猫っていつ頃から家猫として飼われるようになったのでしょう。

  • 家で猫を飼おうと思っている人
  • 猫っていつから飼われるようになったの? 

など、知りたい方に読んでいただきたい内容となっています。

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ねこの歴史

イエネコの始まり

人と共に暮らす家畜として馴染みがあるのは、猫以上に犬が思い出されます。

古代ヨーロッパの狩猟民族が、古代オオカミと共に狩りを行っていたことがわかっていて、この古代オオカミは、DNA分析で犬の祖先であることが明らかになっています。よって数十万年前から、人と犬は相棒関係にあり、深い絆の歴史があります。

一方、現在の「家猫(イエネコ)」の始まりは、赤道以北のアフリカ、アラビア半島などに生息する「リビアヤマネコ」がその起源と言われています。 

ja.wikipedia.org

9,000年以上前、肥沃な三日月地帯(ペルシア湾からチグリス川・ユーフラテス川を遡り、シリアを経てパレスチナ、エジプトの辺りまで)にて、初期の農耕文化成立に伴って家畜化されたと推定されています。犬に比べたら、若干歴史は浅いといえます。
小麦や大麦などの栽培が盛んであったため、貯蔵している穀物を食害するネズミを食べさせる目的で、家畜化されました。

日本のねこ

日本のイエネコは長年、8世紀ごろ中国から仏教伝来と共に伝わったと言われてきました。経典をネズミの害から守るために、猫を乗船させてきたというものです。関東地方で発掘された、13世紀(鎌倉時代)のイエネコの骨の出土が最古の事例でした。ところが、近年の発掘調査で、6〜7世紀ごろの土器にネコの足跡が発見され、存在は古墳時代に遡ると推定されることになります。

さらに、2011年には、長崎県壱岐市のカラカミ遺跡の発掘調査によって、ねこの橈骨(とうこつ=前腕の骨)の一部が出土しました。時代が特定される遺構からの発掘で、成熟した猫の前足であることがはっきりしたことから、これが最古のイエネコの骨であるとされました。日本のイエネコの発祥が500年以上も遡り、これにより弥生時代にも存在したということになり、歴史を大きく塗り替える大発見となりました。弥生の人たちが、稲作を始めたことで、ネズミの害に困ってネコを飼い始めたのかどうかはまだ研究段階なので明らかではありませんが、リビアヤマネコの由来といい、「稲作とネズミとネコ」の関係性は興味深いものがあります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nekonohanachan2021/20210920/20210920162348.png?changed=1632122636

愛玩動物(ペット)としての猫

日本において、愛玩動物としての猫の存在がはっきりしているのは、平安時代に入ってからです。まだ珍しい存在だった猫は、高貴な人々によってのみ飼われていたと考えられます。京都仁和寺(にんなじ)を建立した59代天皇宇多天皇は、大の猫好きとして有名です。父の光孝天皇から譲り受けた黒猫を溺愛し、日記「寛平御記」にも、その様子を克明に書き残しています。


天邪鬼な皇子と唐の黒猫 (TEENS’ ENTERTAINMENT 18) [ 渡辺 仙州 ]

 

また、清少納言の「枕草子」に66代天皇一条天皇が飼っている猫が登場します。「上にさぶらふ御猫(おおんねこ)は、かうぶりにて、命婦(みやうぶ)のおとどとて、いみじうをかしければ、かしづかせたまふが・・」(以下略)

現訳すると、「天皇がいらっしゃる殿にいる猫様は、従五位下の位を与えられ、「命婦のおとど」と呼ばれています。とても可愛らしいので、(天皇が)とても可愛がっておられ・・」とのこと。どれほど可愛い猫ちゃんだったのでしょう。見てみたいものですね。

江戸時代になる頃には、ネズミの害を減らすために、飼い猫は全て放し飼いするようにという命が下りました。とは言っても爆発的に増えるようなことはなく、江戸初期には依然として猫は貴重な存在でした。ネズミ除けになるとして、絵に描かれた猫も重宝されたといいます。

猫の絵といえば有名なのは、江戸時代に活躍した浮世絵師「歌川国芳」で、無類の猫好きでした。常に複数の猫を飼い、懐には子猫を入れて絵を描いていたといいます。

ja.wikipedia.org

妖怪としての猫

愛される猫のイメージとは対照的に、日本には数多くの猫にまつわる妖怪話があります。「化け猫」は、まさにねこが妖怪に変化(へんげ)したものであり、「猫又(ねこまた)」は、家ねこが年をとって化けて出る、あるいは、山に住む大猫が人を襲うような話となって伝わっています。

猫が妖怪視されるようになったのは、夜な夜な目を光らせて歩き回ったり、肉食であり、温厚と思わせていきなり噛みついたり、鋭い爪を出して凶暴性を見せたりする様が、人によっては不気味に映ることもあったのでしょう。

日本における猫ブーム

2010年年代、和歌山県の貴志駅に住む三毛猫の「たま」が名物駅長としてメディアに登場し、空前の猫ブームを巻き起こしたとされています。たま駅長の経済効果は年間11億円とも言われています。

SNSブームも後押しし、飼い猫の頭数増加は鰻登り。餌代、特集本、猫グッズなどの売り上げも急増を見せ、その経済効果はアベノミクスを準えて、「ネコノミクス」と称されました。

猫好きが多数いる一方で、東京市民全体の約24%の人が猫が嫌いだという統計もあります。外猫の発情期における鳴き声がうるさい、庭へ侵入されて器物損壊、糞尿被害などがその理由です。

まとめ

犬と比べたらまだその歴史は浅いかもしれませんが、「イエネコ」の存在は、人と深く関わってきたことがわかりました。今回の記事を書いてみて、人と共に暮らす猫のこと、文化や歴史について、もっと掘り下げてみたいと思いました。

はなちゃん
はなちゃん

はなちゃんのご先祖さまは、アメリカのトラックの下で暮らしてた短足猫ちゃんだにゃ?

はなとも
はなとも

そう!マンチカンの歴史もこんど勉強しようね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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コメント

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  2. […] […]

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